コロナ後遺症の治療

今日は、いつも来院して頂く患者様がコロナに感染した後、

頭痛と眩暈（めまい）が起こるようになったので、

何とかしてほしいとのご依頼です。

 

ワクチン接種はすでに3回行われており、感染した際には

39度台の熱が出たんだとか。

2日程で熱は下がり、症状は治まりを見せたようですが、

10日経過後に頭痛と眩暈が発現するようになったとの事。

 

脈診時、肝の脈が激しく脈打っており、ラグビーボールの先端が

下から突き上げてきて、どれだけ押さえてもその突き上げはやまない様。

それなのに脾と腎の脈は細く弱弱しい。

 

加えて、右季肋部下縁と中脘、肓兪に硬結があります。

 

この患者様の脈とお腹はいつも診ているので、脾と腎の脈、

そして、腹部の状態は覚えているつもりです。

 

ですので、いつも行っている西洋医学的な鍼は行わず、

完全な東洋医学的な鍼灸を行う事としました。

 

まず、仰向けの状態でこの患者様に必要な部位に透熱灸を5回ずつ。

再び脈診を行い、脾と腎の脈が少し戻ってきた状態にて（肝はまだそのまま）。

 

鍼を受けられる状態に整えてから、0.10mmの鍼で1ｍｍ程各部に置鍼。

置鍼しながら神闕部に箱灸を行いました。

 

その後、うつ伏せにて、背部兪穴、八髎穴などを用い、

脾兪・胃兪の直上に箱灸をのせ10分程…。

 

その後は軽く全身マッサージを行いました。

 

患者様に伺うと、頭の中がクリアになったと仰っていました。

 

不定愁訴（ふていしゅうそ）といって、原因がわからずに

症状が出てしまう病にはやはり東洋医学だなとつくづく

感じさせられる一コマでした。

 

コロナウイルス感染後の後遺症に悩まれている方は

東洋医学も検討してみてはいかがでしょうか？

 

※写真は患者様に了承を得て掲載しています。一切の転載を禁じます。

 

 

 

松本市にある鍼灸按摩マッサージの治療院。

堀はり灸マッサージ院と申します。

御用命はこちらまで。

 

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